7. インテリア 建具の話

住宅に限らず、建築物には必ず建具工事があると思います。
ドアや収納の扉、和室の襖や窓も建具ですよね。

日本では元々、建具の高さの基準は5尺8寸(約175cm)という高さの基準がありました。これは、和室を造ると長押(ナゲシ)という部材を敷居の上につける為、どうしても高さが上げられなかったという理由がありました。それと175cmあればそれほど体が大きくなかった日本人にはちょうどいいくらいの高さだったという事が理由に挙げられると思います。

しかし、欧米では6フィート8インチ(約202cm)という高さが、昔から基準値だったので、いまだにこの高さです。この高さの基準値が問題なのです。

欧米では高さと幅は昔から決まっていましたので、全ての建具会社は、この基準の寸法で作っております。従って、古くなった住宅でも建具をホームセンターのようなところで買ってくるだけで間単に交換できます。

増改築などのリフォームや模様替えなども簡易にできます。

これは、外部のサッシにしても同じことが言えます。


しかし、日本では基準の寸法が体格の発達や住宅の洋室化の伴い、各メーカーが各々欧米のドアや建具を模写し、勝手に作っております。また、デザインも流行を追っていろいろなデザインをつくっております。もっとひどいことに、同じメーカーが2,3年の間に寸法からデザインまで全て変えて発売しています。

元々、建具は日本では全ての住宅が、建具やさんが寸法を測り取り付けする注文製品だったものですから、この風潮が残っているのかもしれません。


現に、当社の旧津田沼支店のモデルハウスは、国内のA社を使っていましたが、翌年にはその建具のデザインはカタログから消えてました。廃番になっていたのです。
車などでしたらモデルチェンジ後10年は部品の供給はしてくれますが、住宅業界にそんな親切な会社はありません。


これでは、修理等などできるはずがないです。

なぜ、これほどまでに、見た目は同じでも違うのでしょうか。

この事がきっかけで輸入住宅にのめりこむようになった訳ですが、知れば知るほど欧米の合理的な考えが好きになり、また、快適に暮らすこと、住宅に対する考え方が、この国とは雲泥の差があると思いました。建具を作っている会社は、北米には数百社あると思われますが、デザインはさほど変わりません。それどころかほとんど、昔からあるパネル形状です。


プライスの低い商品も高額な商品も、すべて形状は同じ、違うのは素材や部材の厚さなどです。 しかし、細部の形状や素材をかえるだけで驚くほど高級になるのです。
現在の住宅はほとんどが洋室造りの住宅です。こういったことからも北米の建具を使うことに意義を感じます。