6. 内壁の下処理「ドライウォール」の話

今回は当社でも標準仕様にしている、「ドライウォール乾式壁工法」の生い立ちをお話ししてみたいと思います。


乾式壁工法というと、あまり馴染みがない言葉と思いますが、日本で今現在、建築されている全ての住宅が「乾式壁工法」です。元々アメリカのナショナルジプサムなどのプラスターボードメーカーが開発した工法です。それ以前は、日本と同じく「土壁」で壁を作っていました。


これが「湿式壁工法」と呼ばれる、現在ではほとんど見られなくなった工法です。それを、日本の吉野石膏やチヨダボードなどが技術供給され、日本でもビニールクロス下地として使われているのです。
しかし、この工法が日本で採用されるときに大きな間違いをしてしまいました。壁を作る際に、ボードとボードのつなぎを日本では重要視しなかったのです。


基本的に壁は、ボードとボードのつなぎからクラック(われ)及び、火災時の火の漏れなどが発生します。その為、欧米ではボードのつなぎがテーパーになっており、継ぎ目にテーピング処理を施せるようになっております。その継ぎ目は非常に強く、ボードを割ろうとしても継ぎ目ではなく、ボード自体が割れてしまうほどです。

日本でも購入することができるのですが、倍くらいのプライスがします。それに、テーピングをできる職人さんが、日本にはほとんどいないのが現状です。この職人さんが<ドライウォーラー>と呼ばれる人たちなのです。また、ビルダーのなかには「テーパーエッジボード」という商品が存在するのさえ知らないのがほとんどです。


最近日本でも、自然素材が大変注目を浴びておりますが、北米の乾式壁工法は、パテまで100%石膏なので芝生に肥料として蒔けるパテです。 このパテを使って、壁の不陸(たいらにする)を直すのです。日本で一番有名なTVでもおなじみの○○○化学のパテと違って無臭です。


日本のパテはノンホルムアルデヒトばかリ誇張して、他の有害物質には全然無頓着と思います。その為に、完成後にホルムアルデヒトは発生していないにもかかわらず、シックハウス症候群やアレルギー症状がとまらないのです。


国は☆☆☆☆スターなどといった、基準を設けてますが、これは、ホルマリンのみを目的に設定した基準値にほかなりません。なぜなら、有害物質の数が多すぎて、全てを禁止にすることができないのです。
その為に、☆☆☆☆スター商品で建築されてもシックハウスは改善されてないのが現状なのです


また、壁に無垢の木を張ったインテリアが最近多いのですが、これも、下地に乾式壁工法を施してから、木を張ったり、紙の素材でできたウォールペーパーなどをはるのが、正式な工法です。どんなに格好よく作っても、下地から空気や火の漏れる工法ではいけません。火災はもらうなではなく、もらすなだと思います。
これが、グローバルスタンダードな家作りの内装の壁の基準です。


そして、有害物質の発生しない<水性塗料>で仕上げるということは、補修や塗り替えが非常に簡易でリーズナブルな費用で済みます。それどころか、ご自分で塗り替えも可能です。


当社のドライウォ-ラーは、シアトルで8年間修行してきましたが、その間、塗り替えの仕事はしたことがないそうです。映画でも、壁の塗り替えシーンはよく目にします。
例えば、映画『ゴーストGHOST/ニューヨークの幻 (1990年)』の中で、主人公の2人が新しく2人で住む部屋を塗りかえるシーンがあるのですが、非常に印象的なシーンとして残っております。

こういったことからも、北米の住宅はリモデルということも考えて住宅が作られております。


当社も、「リフォーム部門」で一番多いのがクロスの張替えです。
しかし、アパートなどの貸家は、早いサイクルで壁紙を張り替えるのですが、3回ほど壁紙を張り替えると下地の石膏がめくれてきてしまうのです。やはり、30年50年よく見るチラシなどに100年住宅とかありますが、やはり補修ということも考えて住宅は作らなければならないと思います。