1. ストリートオブドリームス2004

ポートランドで行われたストリートオブドリームス2004のお話をしたいと思います。

北米では、毎年のようにシアトルなどの都市で住宅の内覧会が行われ、デザインや色の使い方などが、住宅のトレンドになっております。

まず、一番感じたことは、デザインなどより北米の住宅全てにいえることは、室内が全館空調の為、ほとんど間仕切壁やドアなどがなく、居室が連続してつながっております。


これは、日本の気密住宅などもそうですが断熱が優れた住宅に住むと、自然とドアなどは開けっ放しになります。
また、居室と居室に温度差がないため無垢材等をふんだんに使用しても、ねじれやゆがみが起きないません。 それと、住宅にとっても湿度コントロールをすることによって、住宅の傷みがそれほどおきません。


住宅の気密などは、まだまだ日本の気密住宅の方が上ですが、断熱性に関しては、北米住宅にはかなわないのが現状だと思います。「高気密高断熱」などと謳わなくとも、全ての住宅が保温性に富んでいます。

間取りについては、非常に大きな住宅だったのですが(600uくらい)部屋数はそれほど、多くはありませんでした。
玄関を入ってホールがあり、メインのリビングからダイニングキッチンと続き、書斎があり、メインのベッドルームに子供用の部屋それに、ゲストルームが一つ、それとほとんどの住宅がホームシアタールームが備わっておりました。
当然、メインベッドルームとゲストルームには、トイレ洗面室とシャワーブースかバスタブがついてました。それに、必ず車2台分と倉庫が併用になるようなビルトインガレージ。


今回は、時間の都合で半日ほどで7棟の住宅を見たので駆け足でしたが、2、3年前から住宅がビンテージに戻りつつあると思いました。世界中でモダン住宅が、現在の主流ですが、やはりクラッシックな住宅は落ち着きます。


翌日は、「キャニオンクリーク」の工場見学し、担当のエミさんに、シアトル近郊のリタイアメントハウスを案内して頂きました。

こちらは、定年を過ぎた方が一つのコミュニティーの中で暮らすのですが、ゴルフ場の中にあるので非常に環境が良く、また、200uくらいあるのですが、メインベッドルームとゲストルームの2LDKタイプだけです。 やはり、こちらも全館空調は当然ですが、ベッドルームには必ず、トイレ洗面バスが備わっておりました。仕様部材はそれほど、高級な部材は使用されておりませんでしたが(日本の方が有名メーカーの部材を多用していると思います。)内装のデザインが素晴らしく、外観はさほど目新しさを感じませんでたが、内装は全部で12棟見ましたが全て違うし、部材もテーマによって色々使い分けてました。


やはり、デザインセンスは我々にはまだまだ、遠く及びせんし、彼らは、設計よりもインテリアコーディネートに予算を多くかけており、またまた、納得してしまいました。


8日間の滞在で北米での資材供給のMK,USAの皆さんのおかげで非常に有意義な時間を過ごせました。
詳しくは:研修レポート

2004.09.14 (Tue)